「何があって死のうとしてたかはわからないけど、柵に手をかける羽流ちゃんが一瞬天使に見えた」

「天使…?」

「うん。羽流ちゃんの背中に羽が見えた。そんな天使を助けないわけにはいかないでしょ?」


なんでこんな風にあたしを落ち着かせてくれるんだろう。天使なんて言葉、もらえないのに…


「ここにいていいんだよ」