銀次は龍平と同様に龍平を真っ直ぐに見据える。
「あ!?どういう事やねん!?」
虎太郎はタバコを灰皿に押し付けると、そのまま立ち上がり銀次の胸倉を掴んだ。
「虎太郎」
雅は立ち上がり、銀次から虎太郎を引き離した。
「離せや!!こいつは乱舞龍潰そうとしたんやぞ!!裏切り者なんやぞ!!」
「虎太郎、座れ」
龍平は虎太郎に目をやると、まるで飼い主のように言い聞かせる。そしてそんな龍平の言葉には素直に従う虎太郎に、あたしは上下関係というものを初めて感じた。
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