気まずすぎる…


あたしがそう思うのは当然だと思う。3人一緒に後部座席に座り、あたしは龍平と銀次の間に座らされているからである。しかも虎太郎は機嫌がMAXに悪く、まだ一人で何か言っている。虎太郎以外は当然誰も口を聞く者もなく、あたしはただフロントガラスに映る景色を見るしかなかった。





――マンションに着くと、あれだけブツブツ何か言っていた虎太郎も何も言わなくなり、ただ自分の定位置である椅子にドサッと腰を下ろした。雅は目だけで白ソファーに座るよう銀次に指示すると、相変わらず何も口にせず座った。


あたしは有無を言わさず黒ソファー、龍平の隣に腰を下ろす。