――放課後、いつものように将人とコンビニへ向かう。
「狂犬とのやり合い見たかったなぁ」
昼過ぎに学校に来てからというもの、将人はこの話ばっかりだった。
「楽しいもんじゃないって」
「俺らみたいなもんにとったら楽しくて仕方ねぇ」
「はぁ…。あっ将人、今日はここでいいから」
「あ?何でだよ?」
「一緒に連れて行きたい人がいるから」
「一緒に連れて行きたい奴?誰だよ?」
「あそこ」
あたしは数メートル先の塀にもたれかかり、タバコを吸う一人の人を指さした。
「お、おい…あれって…」
「銀次。佐伯銀次」
「どういう事だよ!?」