だったら…


「銀次、戻ってきて」

「…あ?」

「乱舞龍に戻ってきて。聞いたの、銀次が昔乱舞龍にいた話」

「…ハッ、俺は乱舞龍裏切ってんだぜ?潰そうとしたんだぜ?」

「龍平たちなら…」

「それに、俺自身あそこにいたいとは思わねぇ」

「どうして!?あそこなら…きっと飛べる」

「……」

「見えなかったものが見える。飛ばしてくれる」


龍平たちに何も言わず、勝手にこんな事言うあたしは一体何なんだろうか…自分でもよくわからない。だけどあたしは、銀次に飛んでほしいから。大きな翼広げて飛んでほしいから…