「…銀次……」


よく見ると、髪は相変わらず真っ白なものの、真っ赤なカラコンは外していて、今は黒すぎるくらい漆黒の目だった。


銀次は何も言わずジッとあたしを見据える。


「銀次」


あたしはあなたに聞きたい事がたくさんある。



「何で…公園からいなくなったの…?」

それはあまりに突然で、あの狂犬銀次でも一瞬目を見開いた。