――人数は揃えてきても、乱舞龍の力を超える事はなく、次々に狂犬の奴らは地面に倒れていく。

その状況を通しながら2人の人間はお互いを見据えていた。

俺と佐伯。


次々に地面に倒れていく仲間を目の前にして、お前は何を思うのか。



「安西」


無数の音が飛び交うにも関わらず、俺はお前の声をはっきり受け取る事ができた。


「来いよ」



俺はゆっくりと左足を前に出した。