恭は言った。


「消えるべき奴が消えただけだ」


と…――


その後俺は恭に呼ばれ、次の総長はお前だと言われた。まだ自分が総長の座に付いたばかりのくせに、恭は俺にそう言った。


「佐伯の事、話してくれませんか」


そう言うと、恭はフッと口角を上げ、話し出した。