あたしが頭の中をわからないなりに一生懸命整理していると、特攻服を身に纏った雅がリビングに入ってきた。そして、虎太郎の真っ白な特攻服と龍平の真っ黒な特攻服も腕に抱えていた。
「…ま、さ?」
あたしはこれから起こる事をある程度は予想できたけれど、それを確信したくはなかった。
だって……
「さっ、大掃除しようか」
多分あたしが今まで見た事も経験した事もないような事が起こるって、わかったから。
微笑む雅の顔を見ながら、天使たちの翼だけは綺麗なままでいてほしいと思った。
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