いそいそと車に乗り込むと、雅はエンジンをかけ、車を走らせた。


「ねぇ、何で今日龍平と虎太郎いないの?」

「マンションに着いてから話すよ」

「…うん……」


逆にあたしは不安になってしまった。マンションに着いてから話すって事は、結構重要な話?単純な理由なら今話すよね?


あたしはそれ以上何も話かけず、ただひたすら早くマンションに着いてほしいと願い、ずっと窓の外を見ていた。