「金属アレルギーで…昨日ちょっとネックレス付けててね、その時は何もなかったんだけど、ほら、金属アレルギーって結構な時間経ってから痒くなってくるでしょ?そこで放課後かきまくってたらこうなっただけ」

あたしは一気に喋った。だから目の前の将人はちょっと動揺してて、

「…はっ!?」

と、将人は素っ頓狂な声を出して、間抜けな顔をした。

「お前ネックレスとかしてなかっただろうが!!」

「マンションでね。誰かのネックレスがテーブルに置いてあって、あんまり綺麗だったから付けてみたの」

「……」

「あたし自分でも金属アレルギーって知らなかったー。今度から気を付けよッ。あっ、雅たち絶対怒ってるよー。じゃあまた明日ね!」

あたしはまだ間抜けな顔をしている将人をその場に残し、コンビニへと走った。