なんで?
あたしの顔見たでしょ?
醜いでしょ?
もうこんな顔嫌なの。

「…やなの」

「えっ?」

「もうこんな顔嫌なの!!」

キーンと鼓膜が破れそうなぐらい大声で言ったから、あたしは肩で呼吸をしていた。

「こんなあたしの気持ちなんかわからないくせに、助けないでよ!!今日しかなかったの!!なんで…なんで死なせてくれないの…」

あたしはへなへなと、腕を握られたままその場に座り込んだ。