授業はいつもより耳に入らない。だから気付けば放課後になってた。 「羽流」 教室にはもう誰もいない。だけどまだあたしは自分の席から動けずにいた。意味もなく窓の外のグラウンドを見ている時だった。 あたしはその聞き慣れない声に扉の方を見た。