「………流…………羽流!…羽流!!」

「えっ…!?」

「今日ボーっとしすぎじゃね?」

「そうかなぁ…」

「何かあったか?」

将人はあたしの顔を伺う。

「何もないよ。寝不足かな?」

あたしはにっこりと微笑み、それ以上何も聞かれないように立ち上がった。

「おい…!!」

「授業。始まっちゃうから行くよ」

そう言うとあたしは、まだ何か言いたげな将人を無理矢理立たし、屋上を後にした。