猛獣虎太郎にそう言うと、チッと舌打ちをしてバスルームに向かった。

あたしは龍平を起こそうと龍平の体を揺すった。

「龍平、起きて。風邪ひくよ」

「………ん…」

龍平は目をしばしばさせながら何とか目を覚ました。

「将人は雅が送ってった。虎太郎はお風呂」

あたしはテーブルの上の食器やらお菓子の袋やらを片付けようと腰を上げると、その腰を掴まれ、龍平の膝の上に乗せられた。