学校近くのコンビニの前で雅が運転する車が止まる。
「羽流ちゃん、帰りは遠藤連れて来てね」
「…うん……じゃあ行ってきます」
車を降り、学校へ向かう。
将人は来てるかな…前みたいに接してくれるかな…
教室に入ると、一瞬驚いた表情で周りはあたしを見た。だけどすぐ自分の世界に戻る。見渡す限り将人の姿はない。
屋上かな……
あたしはそのまま教室を後にし、屋上へと歩いて行った。
ガチャ――
ドアを開けると、やっぱりそこには相変わらず大の字になって寝転がる将人の姿があった。あたしは静かに近づき、将人の隣に腰を下ろした。