それから俺らは羽流の携帯にGPSを付けた。 昼の屋上。雅の携帯が鳴り、雅が携帯を開き、メールを読む。雅の顔は険しく、メールの返事をうっていた。 いつもの族の事かと思い、あまり気にも止めず、俺はベンチに座りタバコを吸う。 2分後、雅の携帯が鳴る。 今度は電話をかける雅。 「……どういう事?……誰と?……何で?……無理………あ?」