「離して!!死なせてよ!!ワァーー!!」

スタスタとあたしを抱えながら、屋上を後にする男に抵抗しまくった。

足、手、喚き。

抵抗を忘れたあたしが抵抗をしていた。

「もうやだー!!」


今日しかなかった。綺麗なものを見て死にたかった。
お母さんのところへ行きたかった。