1ヶ月が過ぎた。
10月3日。季節はもうすっかり秋だった。

相変わらずあたしは学校に行けず、マンションでタカオたちと勉強したり、ゲームで遊んだりしてた。

「タカオ強すぎ!!」

「羽流が弱すぎ!!」

「…ぅー」



夕方、いつものように3人が帰って来て、入れ替わるようにタカオたちが帰って行く。

「おかえりー」

「ただいま」

雅はあたしの頭を撫で、晩ご飯の準備を始める。

「虎太郎ー、抱っこ」

「しゃあないなぁ」

虎太郎があたしを抱き上げようとした時、龍平があたしを抱き上げ、膝の上に座らせた。

「龍平にしてもらい」

虎太郎がニコッと微笑む。