「虎太郎ー、着替えさせて!!」
「自分でできるやろう?羽流は偉いもん」
虎太郎はあたしの頭を撫でてくれた。
「ヤダー!!」
あたしが虎太郎の膝の上で暴れていると、龍平がリビングに入ってきた。
「龍平ー!!」
あたしは龍平の方へ走って行き、ギュッと抱きついた。
「どした、羽流」
龍平の声、何か優しい。
「虎太郎が着替えさせてくれない」
「じゃあ一緒に着替えるか」
「うん!!」
龍平はあたしの着替えを持ち、あたしを連れて部屋へ入った。
「龍平」
「ん?」
「あたし学校行けないんだって」
あたしは入った瞬間、その場にしゃがみこみ、膝の中に頭を埋めた。