「羽流ちゃんが気付いてないだけだよ。勉強は俺らがここで一緒にやるから。…ね?学校には電話しといたから、安心して」


「わかった…」


あたしは元気なのに…


「羽流!!起きたんか!?」


虎太郎が飛びつくように、あたしの傍に来た。

「虎太郎」

雅の声はちょっと怖い。

「わりぃ…羽流、おはよ」

「おはよう、虎太郎」

「じゃあ朝ご飯作るよ」

雅はあたしから離れ、キッチンに向かう。


「雅ー、行っちゃヤダ」

「虎太郎と一緒にいて」

「うん」