その爆音に気付いたのは、バイクが停めてあるところへ降りてきた時だった。
気付いたと言うより、爆音と言うより、無数のバイクが目の前に停まってた。


「な、にこれ…」


数百台はあるように思うバイクの数。まるであの暴走の時のように。

呆然と将人の後ろで立ち尽くしていると、雅と虎太郎が近づいて来るのがわかった。


…意味わかんない……


2人の顔は、見た事もないほど怒りに満ちていた。
2人は将人の前で止まる。


「どけ」


冷たい雅の声が耳に入った。