「はぁ…」

案の定、一睡もできず朝を迎える。

「龍平、起きて」

「…ん」

少し唸り、枕の上にあるタバコを取り、寝たまま火をつける。

「あたし着替えてくる」

この場から、龍平から逃げるように部屋を出た。

着替えて洗顔を終え、いつものように皆で朝ご飯を食べる。

いつもと違うのは、皆無言…

疲れる……



「行ってきます」

車の中でも終始無言の3人から、また逃げるように学校へ向かった。