屋上へは行ってはいけない事になってて鍵が付けられてる。でも気付いたらその鍵は壊されてて入れるようになってた。それに気付いたのは、5月ぐらい。ヒドい暴力を受けて、たまたまそこをフラフラしながら通った。

「鍵…」

恐る恐るドアノブを回すと、ドアが開き屋上へ出た。その日から屋上はあたしの秘密の場所。皆気付いてないみたいで誰も入って来ないから好都合だった。

「まだ暑い…」

ゴロンと寝転がり、眩しすぎる太陽を遮るように右手を顔に当てた。