学校の近くのコンビニの前で雅は車を止めた。

「じゃあまた終わる頃に迎えに来るね」

「ありがとう。行ってきます」

そう言って車を降りて歩き出そうとした時、

「羽流ー!!何かあったら絶対連絡してこいよぉ!!」

虎太郎が窓を全開にして叫んでた。

あたしは「ありがと」と小さな声で虎太郎に返した。



校門を通り、靴箱に入ると聞こえてくるその声。

「アイツまだ生きてるし」

「マジ朝からそんな顔見せんなって」

いつもの事…

あたしは上靴に履き替え、始業式なんか出るわけもなく、屋上へ向かった。