「狂犬はやる事は全部やってる族。しかも最近乱舞龍を潰しにかかってる」

「それがあたしと何か関係あるの…?」

「問題はそこやねん」

虎太郎はいつになく真剣な表情で言葉を挟んだ。

「羽流ちゃんが俺らと行動してるところを狂犬の奴らに見られた。狂犬は最近ここら一帯を偵察に来てる」

「だから何であたし?」

「狂犬は乱舞龍潰す為なら手段を選ばねぇ」

今まで目を瞑ってた龍平が口を開けた。