「もう限界だと思った。何であの時一緒に死ねなかったのかなって思った……気付いたらあたしはここの屋上にいた。綺麗な星空の中、あたしは飛べると思った」



これがあたし。




「羽流ちゃんは綺麗だよ」


不意に雅はそんな言葉をあたしにかける。


「えっ…」

「よく言ってくれたね。辛かったねとかそんな言葉じゃ足りないくらい…でもその痣も含めた羽流ちゃんは、やっぱり綺麗だよ」


「………ふっ…ぇ」

溢れ出す涙は止まらない。そんな言葉を言われたのは初めてだから…


「羽流、俺らはそんなお前が好きや。だからどないしてでも守ったる」

「言っただろ?死なせないって」


「お前を飛ばせてやるよ」