『いってきまーす』
僕はいつもより元気よく出ていった。

バスに乗り受験番号を確認した。

《1056番》

『頼むー』

と受験票を強く握り心の中で叫んだ。

《ー霞ヶ丘高校前ー》

到着。

『よーーっし』

と張り切って声を出した。

『バカかお前は』

知也だ。

『うるせぇなぁ、知也』

『まぁまぁ2人とも仲良くして』

『美由は気が楽でいいよなぁ』

『私だって心配してんだからね』

ちょっと怒った感じで言っていた。