僕が受験する高校は《霞ヶ丘高校》

家からはそんなにも遠くなかった。

バスにのり、15分ほどで着く所にある。

バスの中で僕は持ち物の確認をしていた。

《受験票 1056番 住谷 直樹 》

『ー霞ヶ丘高校前ー』

ついに着いた。

僕の心臓はバクバクしていた。

校門を入り、受験会場へ向かった。

『直樹ー』

後ろから誰かに呼ばれた。

けど、その声の持ち主はすぐにわかった。