「お姉ちゃん頑張ってね!いつでも遊びにきてねっ!」


昨日の涙を悟られないように元気に言った



『うん♪ありがとう』


『じゃあ気をつけてね。
家の戸締まりはしっかりね』

『何かあったらいつでも帰ってきていいんだからなっ』


大げさだな~なんて思うけど、私も泣いちゃったしねぇ



まあ案の定お姉ちゃんに

『もー、
お父さんもお母さんも大げさすぎ!
ただ隣の市に行くだけなのにぃ』


って言われてるし


『いや、ただお父さんたちは
心配なんだよ、お前、大人だけどまだちょっと子供っぽいし』


まあその気持ちも分からなくはないけどね



『大丈夫だよっ♪
あがと、お父さん、お母さん☆
じゃあ…
行ってきます!』



『『「行ってらっしゃい!」』』



家族に見送られながら
お姉ちゃんは
行ってしまった。