「まず、最初は。そうだな・・・お前、結構テレビ好きだよな?」

「え? はい。毎日、仕事終わりに家電専門店で閉店まで見てますよ」

半年間ほど通っていたら、最近は何も言われなくなりました。
とても快適でございます。


「おぉ。さすが、だな。で、ドッキリ番組って、あるよな。あれの面白さって、どこだ?」

ドッキリ番組。
私の好きなジャンルの1つだ。


「やっぱり、騙されてあたふたしている姿でしょうね? 隠しカメラで、撮られてるとも、知らずに・・・ぷぷぷ」

「だよな。じゃあ、騙されましたって、結果だけでは満足できないよな?」

「そりゃあ、なんだかんだで、面白いのは過程ですからね」


私の言葉にJは、うなづいた。
そして、人差し指をピンと立てた。

「それは、ARTも同じだ」