「犯人は夫婦だ!」


私は狭い車内で高らかと宣言した。
横のJがうるさそうに顔をしかめたが、知ったこっちゃない。

「ほぅ。どうして?」

運転手の意外そうな声に、
私は得意満面で、語り出す。