それから横をちらっと覗き見る。



「凌兄、どう…?」


恐る恐る聞いてみる…。

やっぱり1番、誰よりもこの人からの感想が欲しい。



「あぁ。まあまあだな」


優しく微笑んで、あたしの頭を撫でてくれる。

途端幸せが、広がる。



凌兄に美味いと言ってもらわなきゃ意味がない。


無理矢理やらせられたけれど、凌兄の為に、頑張ってるんだから…。





…………
………………






あたしたちは婚約したから一応、同じ部屋だ。


あたしは別に別々で良かったんだけどね…、凌兄がお母さんに訴えた。


その理由はまぁ…ご想像に。




で、今までの勇紀と冬兎の2人部屋を、移動してもらいあたし達が。


そんで冬兎が元あたしの部屋、勇紀が元凌兄の部屋に現在いるわけなのです。