だから私は叶わない恋でも、今まで想い続けて来れたのだと思う。



「あ、ラブ〜!宿題見せてっ!!」

「美優、またやってこなかったの?」


私が呆れたように言うと今度は美人君が言った。


「あ、俺もっ!!」


とびきりの笑顔で、のほほんと言ってのけた美人君。


「はぁ…。」


ため息を一つ吐いて、私はノートを差し出した。


「明日からは絶対貸してあげないんだからっ!!」


こんな日常も、もうじき終わってしまう。