「……おった──」


涼宮は、窓に寄りかかって、
寝息をたてていた。


「ん……お前確か美都の──」


扉の開いた音で涼宮は目を覚ました。


「美都がさらわれた」


「!?」


涼宮は驚いたような、
悟ったような顔をした。

「お前なら、場所解るやろ?
美都を助けてやってくれや」


修一は涼宮に頭を下げた。


こいつなら、場所わかってるはずや……

もぅ、時間がないんや!!