「こんな時に落ち着いていられるワケないでしょう!?」


凛香の手には汗が滲んでいる。


「焦ってもどうにもならへんで、凛香は、美都を探し。俺はあいつを探す。涼宮ならなんか分かるかもしれないやろ?」


修一は凛香を安心されるかのように、頭をポン、と叩いた。


「うん……わかった!!」


落ち着きを取り戻した凛香は、
美都の行きそうな所や、普段不良がたむろしている場所を手当たり次第探す事にした。



「間に合ってや……!!」


修一は元来た道を戻り、校門をくぐった。