「さっきからなんだ!」


「ごめんなさい。
あまりにも友達に似てるから、つい。」


「貴族のお嬢様にもガサツなお友達がいるんだな。」



この皮肉も、シャナイアは綺麗に跳ね返した。



「私自身がガサツだから。」


「貴族のクセに。」



どうやらこの人は余程貴族が嫌いらしい。



「どうしてそんなに貴族が嫌いなの?」


「決まってるだろ!!」



男は掴みかからんばかりの勢いで叫んだ。



「働きもしないで金を湯水のように使って贅沢して!
国民が汗水たらして働いて作った金で遊んでるくせに、偉そうな顔しやがって!」


「ごめんなさい。」



確かに、その通りだ。


このドレスも高価なもので、宝石が縫われている。