「相変わらずキツいな。お前の言い方は…しかも少しじゃなくてかなり変わってんじゃんかよ!」
「余計なお世話よ」
と言いあたしは歩き出す。とその時腕を掴まれた。その勢いであたしは尻餅をついた。
「何すんのよー!」
後ろで笑う空海にイラっときたあたしはつい叫んでしまった。
「そんな怒るなよ。トイレならあっちだぜ」
と指さす方向を見ると確かにトイレがあった。
「ありがとう」
あたしは立ち上がってトイレへ歩き出す。
「あっ!ちょっとお前何組?」
「あたしは3組よ。クラス表見れば分かるじゃない。馬鹿」
「おおっ、すげー!!!!!!!!」
「なによ」
「俺も3組だぜ!」
「はああぁぁ――?ありえないわ。1年間こんな奴と同じクラスで授業受けるなんて…あたしの大切な中学生活壊さないでね!」
「こっちの台詞だよ!んぢゃ」
そう言って去る彼と同時にあたしも教室に戻ろうと空海とは別の道を通って歩き出した。