彼はあたしの横をスタスタと通り過ぎ、あたしはショックでしばらくその場を動けなかった。
キーンコーンカーンコーン…

チャイムの音でやっと我に帰ったあたし。帰ろうと動いた時、「え―みーーーっ!!!!!!!」
振り向くと小走りでかけてくるはるかがいた。あたしはホッとしたせいか急に涙が込みあげてきた。気がついた時には、はるかに抱きついて泣いていた。はるかは、やっと落ち着いたあたしを見て、「だいたいはわかったよ。大丈夫?詳しい事言えたら教えて」
夕日にあたるひまわりのような優しい微笑みで話しかけて来るはるかにあたしは今までの事を説明した。
「そぅ…。きっと徳弥はそうゆう奴だったんだよ。そんな言い方ひど過ぎる!うちがガツンと言おうか?」
「大丈夫。平気だからいいよ」
そう。あたしは平気。最初は悲しかったわよ!でも地味?キモい?なんであんたにそこまで言われなくちゃならないの?
あたしはフラれた事よりも、彼の言葉にムカついた。絶対見返してやる。絶対可愛くなってあいつに"ぎゃふん!"って言わせてやるんだから。