ーガラガラ

ドアを開けるとみんなの視線が一気にこっちに
向く。

「すみせん〜遅れました」

「今度から気をつけろよ早く座れ。」

「ほーい」

窓側の一番後ろの
席に座った。

「美優!!美優〜」

隣から声をかけたのは
中学校から親友の
田中美香だ。

「どーだった?」

「振られた。」

「まぢで!?そっかあ。
まっ次頑張ろっ!!」

「うん〜」

そんな振られてすぐに
気持ちはそんな簡単に
変われないよ。

あーあ。
斎藤くんの好きな人
誰だろうとか
そんなのを考えてる
うちに授業は終わって
た。

「美優帰ろ〜」
美香が鞄をもって
こっちに寄ってくる。

「うん。どっか寄っていく?」

鞄に道具をいれながら
美香に聞いてみた。

「あのね美香の好きな先輩とか溜まってる場所あるんだけどね…今日誘われたから一緒に行かない?」

あー美香先輩好き
なんだっけ〜
美優と違ってなにげに
いい感じだからな。
協力してあげたいし

「いいよ♪行こう」

そう言うと
美香の顔のがすっごく
明るくなった。

「ほんと!?ありがとう♪」
「うん。行こう」