「実はあたし達、昨日から付き合うことにしたんです~♪ここって社内恋愛禁止とかじゃないですよね?」

あたしが言うと、航輝のびっくりした顔が、こっちを向く。

麻衣子さんも少しびっくりしたようだ。

「そうなの?大丈夫よ、ここの会社はあたしのルールだから☆恋愛は仕事に支障が出ないなら自由よ。」

にこっと微笑んだ彼女の顔が、数年前と重なった。

昔、あたしがあの人と付き合うことになったって言った時も、同じ顔で笑ってた。

少し切なそうに…


何で??