『杏奈へ

17歳の誕生日おめでとう。』


出だしには、こう綴られていた。

17歳。今のあたしより、年下だ。

あたしの17の誕生日は、あの人に祝ってもらったんだっけ…

そんなことを思い出しながら、続きを読む。

誕生日プレゼントであろう、一緒に送った品の説明の後の文に、あたしの心は奪われた。