「なぁんか、懐かしいなぁ。あの当時、あたしは両親の都合でアメリカ行くことになって、日本に超好きな人がいたんだよね。あたしの初恋の人でさ、今ごろどーしてんのかなぁ。」

ママが思い出にふけりながら言う。

パパはそんなママに不満そう。

パパはもうずっとママ一筋で、きっと一番上の兄貴はパパに似たんだと思う。

ほんっと、親子なのに全然理解出来ない。

何で結婚までしてるのに、嫉妬とかするかな?

超なぞ。ホント理解不能。

「ヒュー♪母さんやるじゃん。その男とも付き合ってたわけ?」

レオがちゃかす。

「付き合ってはないけどぉ、両思いってやつ?結局、遠距離でダメになっちゃったんだけどね☆」

ママがレオの言葉に返答する。

ママとパパは、生まれた時からママとパパって存在で、2人にあたしぐらいの歳だった頃があって、過去の話しを聞くのは、なんか変な感じがする。

ザックとママかぁ。

うーん、なんか想像出来ないけど。

もしもエイミーとザックが結婚してなくて、ママとザックが結婚してたら、あたし達は今ここにいないわけで。

人生って不思議だ。