「うん、まぁ頑張れ郁!」


馨が笑顔で親指を立てて私の方を向ける。


「なんか他人事みたいに聞こえるのはなんででしょーか」



「だって他人事だもーん」


うぅ…馨ヒドい。
でも、冗談だってわかってるから笑って過ごせる。
こういうのを親友って言うのかな。




「あ。チャイム鳴った。あたし席戻るわ」

「ラジャー。じゃぁね。あ、そだ、今日先帰って良いよ」

「オッケー」



うー…もうちょっとで放課後だ………
勉強嫌いなのに……




こんな私の気持ちとは裏腹に

空は澄んだように青かった…………