「高橋さん、なぁに、よそ見?授業は真面目に受けなさい!罰として、今日は居残り!前のテストの点数も悪かったし、復習にはもってこいでしょう!」



さっきちょっと好きになった先生の声で現実に引き戻される。

前言撤回。

やっぱり好きなんかじゃありませんでした。






「うわー、嫌だー!もう嫌ッ!」



「頑張れ、郁!」


休み時間。
やっぱり馨と話すのは落ち着く……


「で、さ。郁。さっきのアレって何?」


「んー、あのさ………」