「未来のことも考えてくれそうな人……?って誰?」

『未来のことも考えてくれそうな人』というのはいまいちイメージが出来ない。


「う……えと、ね。例えば……」


「例えば?」


私がジィっと見つめると馨はため息をついた。


「例えば……アイツ………みたいな?」


馨が指で示したのは、

教室で騒いでいる群のリーダー的存在。
つまりクラスの……ボス?まぁ人気者。
人気者の、『結城 智』…ユウキ サトシ。