これは本当に気になること。
馨だって結城の噂は聞いていたはずなのに、なんでアイツを『イイ男』認定したのか…




「や、別にイイ男とは言ってないからね!?勝手に記憶改ざんしないでよ!」




じゃ、じゃぁ、なんで『結構イイんじゃない?男』に認定したのか…




「んー………金持ちだから?それに格好イイじゃん。ていうか、喧嘩っ早いところ除けば頭イイし運動できるし人気だし面白いし格好イイし金持ちだし…でオールマイティーだと思うんだよねぇ…」




「はぁ………まぁそうかもしれないけどさ……」




その時、私と馨の会話を遮るようにチャイムが鳴った。


ガラリと扉が開いて先生が入ってくる。


「は~い皆さん、席着いてねー!早く、ほらー」


「うわっ、来た!今日早ッ!じゃぁね、郁!」




……この授業が終われば、放課後……