「…………あっ、そうだ!」




いきなりの私の大声にまたもビックリする馨。



「何………どしたの」


「あの馬鹿が出てきて思い出した」


地獄耳のアイツに聞こえないようにさっきよりも小さな声で話す。



「なんでアイツのこと『未来の事も考えてくれそうな人』って思ったわけ?」


「え、それ蒸し返すの!?郁!今更良くない!?」


「だって………気になるもん……」