「っていうかさ、結城の奴、クラス同じなんだから今言えばいいじゃん!なんで私が屋上呼び出し食らわないといけないわけ!?」


もちろん、結城本人に聞かれてはマズイので小声。


「あれ、郁呼び方変わったんだね?」

「当たり前じゃんッ!あんな奴に『君』なんか付けられるかっての!」


アイツが喧嘩っ早いのは聞いたことがある。
でもこんなに早いなんて想像もしてなかった。
ちょっと挑発しただけですぐに乗ってきたし…


「アイツも案外チョロイのかもね~」

「チョロイって郁…私ホントにビビッたんだよ!?」