「桜っ!!」



「ん?」



あたしはポーっとする“桜”の両肩を掴むとズイっと顔を近づけた。



「誰にドキドキするの?」



「それは…」



「誰!!」



「わかんないの…」



「は?」



あたしは目を伏せながら呟く“桜”を見つめながら目を見張った。